保育園児死亡で賠償命令 埼玉

 埼玉県上尾市の市立上尾保育所で平成17年夏、榎本侑人ちゃん=当時(4)=が本棚で見つかり熱中症で死亡したのは、保育士らに重大な過失があったためとして、遺族が市に約8500万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、さいたま地裁は16日、園側の過失を認め約3300万円を支払うよう命じた。


 岩田真裁判長は判決理由で、保育士2人が1時間以上にわたり動静把握義務を怠ったとして「重大な過失に当たる」と認定。「遺族への対応も配慮が十分でなかった」と述べた。