レット症候群

レット症候群:女児だけ発症、知能・運動能力が退化する 家族交流「元気出た」
 ◇患者推定数千人「独りで悩まないで」


 女児だけに発症するレット症候群という病気がある。知能、運動とも、生後約半年〜1歳半までは正常に発達するが、その後、徐々に遅れてゆく小児神経疾患のひとつ。患者の家族会は「独りで悩まないで」と交流を呼びかけている。【小島正美】


 同症候群の名前は最初に発見したオーストリアの医師、レット博士に由来する。症状に個人差はあるが、生後半年あたりから、「おもちゃが持てない」「しゃべれない」など知能や運動能力が退化してゆくのが特徴=別表参照=だ。


 発症率は、女児約1万人に1人の割合。原因として染色体の遺伝子異常説が有力だが、なぜ異常が起きるかは分かっていない。